水谷和音
水谷和音さんは、熊本県出身の若手作家さんです。大分県立芸術短期大学美術科で陶芸を学び、その後は余宮隆氏のもとで3年間修業をしました。現在は独立し、熊本の八代にて制作を行っています。
水谷和音さんの主に制作している器は、花びらのような形状の輪花と呼ばれる技法で作られています。リム部分は、しのぎ(鎬)と呼ばれる技法で削られています。
使われる土は、有田焼にも用いられる天草磁器土が使われています。彩る釉薬は、植物の灰を調合した灰釉の乳白色と古くから有田焼などで使われてきた瑠璃釉の2色。伝統的な技法や材料を使って作られている器ですが、そこに女性作家さんならではの可愛らしいデザインがうまく融合されています。
見た目は華やかですが、しっかりとした和食の料理の盛り付けとしても使えます。もちろん、軽めのおやつやケーキ、洋食とも相性抜群。「自分が欲しいと思う器を作る」と語る水谷さんの思いがこもった器は、シチュエーションを選ばずに使うことができます。
今の暮らしにもぴったりな水谷さんの作る和食器は、器に盛った食材をより美味しく見せてくれるはずです。
輪花と呼ばれる技法で作られる花びら形の器
灰釉と瑠璃釉の2色で作られています
瑠璃釉の器は落ち着いた雰囲気
しのぎが入れられたマグカップ
釉薬の掛かり具合によって縁やしのぎが茶色く彩られています
有田陶器市を始め様々なイベントにも出展